歯垢、歯石
歯垢は、歯の表面に付着する白く柔らかい沈着物で、食べかすを栄養にしている細菌とその代謝産物から成っています。長期間経過すると、歯石となります。
歯石は、長期間付着していた歯垢が、唾液中のカルシウムによって石灰化したものです。
これらは、虫歯、歯周病の原因で、口臭を伴います。
歯石は、半年に1度は取る必要があります。歯ブラシでは取れないため歯科医院でとってもらいます。


虫歯
物を食べた後、歯を磨かずに放置しておくと、細菌が繁殖します。歯に付いた細菌は食べかすを栄養にして酸を生産します。この酸により歯が溶け出し虫歯になります。虫歯の穴には、歯垢や食べかすが入り込んで、歯を磨いただけでは取れません。
虫歯は、特有の臭いを持ち、特に進行した虫歯や化膿した歯はかなりの口臭があります。

C1:エナメル質の虫歯。自覚症状はほとんどありません。治療も早く終わります。
C2:象牙質の虫歯。神経に近く、甘いものや冷たいものがしみます。治療も早く終わります。
C3:神経まで進んだ虫歯。ずきずきした激痛が常にあります。歯は、ほとんど壊れているので、神経をとり長期の治療となります。
C4:歯根まで進行。根の先端とあごの骨の間に膿みの袋ができています。噛んだときに痛みがあり、歯根膜炎、骨膜炎を併発する場合があります。治療期間も長期になり、症状によっては抜歯することもよくあります。



舌苔(ぜったい)
舌の表面が白く覆われた状態のことをいいます。これは、細菌と、その代謝産物から成っています。
口の中を清潔にしなかったり、胃腸が悪い時によく見られます。その量の多さに比例して口臭に関係します。


歯周病、歯槽膿漏
歯と歯茎の間に、歯垢、歯石が付着し歯茎に炎症がおこる。
炎症が進むと、歯茎は赤く腫れ出血し易くなる。
さらに炎症が進行し、食べかすや細菌が付くと骨まで影響がでる。
炎症が骨まで進行すると、歯の根本が露出してくる。また、膿も出始める。
歯茎全体に炎症が進み、絶え間なく膿がでる。歯はぐらぐら動き出し、食事がしずらくなる。また、膿漏によるきつい口臭に悩ませられる。
歯が抜ける。
予防法
食後は1本1本丁寧に歯を磨く。
間食は控える。とくに歯に付き易いもの(インスタント食品、スナックなど)。
よく噛んで食べる(唾液を出す)。
フロス(糸ようじ)や歯間ブラシを使う。
歯石が付いたら、歯科医院で取ってもらう。


歯根の化膿
進行した虫歯を放置したり、神経を取った歯を放置しておくと、歯の中で細菌が繁殖して根の先端と骨の間で化膿し膿が溜まります。ひどくなると頬や歯茎が腫れ上がります。また、膿が絶えず口の中に出てくるため、かなりの口臭となります。


古い冠、さびた冠
かぶせてある冠が古くなって、さびて穴が開いたり、隙間ができたりすると、食べかすがつまって虫歯になったりします。神経を取った歯は、痛みがないため気が付かないこともあり、冠の中で歯が腐っていることがあります。このような場合には、かなりの口臭を伴います。
歯にかぶせた冠の材質が合わない場合などには、金属冠が黒くさびて腐蝕します。腐蝕すると歯茎の炎症や金属イオンが溶け出して口の粘膜にアレルギー性炎症などがおこります。
これらの防止するためには、さびない貴金属冠などを使用するよいでしょう。



プラスチックの冠
プラスチック特徴として、劣化、変色、水分の吸収があります。プラスチックで作った前歯は、長期使用すると形が変わったり変色してきます。また、水分を吸収するため唾液や他の成分が浸透し変な臭いがしてきます。ある程度の期間が経ったら再製するかセラミックの歯にする必要があります。



鼻疾患、胃腸障害
口臭を伴います



食習慣
にんにくなどの臭いの強い食品をよく食べる場合があります。この場合には、偏った食生活の改善が必要です。 また、ビタミン剤などの栄養剤や薬品によるものがあります。

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