顎関節症
最近若い人とくに女性の間で増えている顎関節症について

原因
1 内在性外傷
例えばかぶせた金属やプラスチックが壊れたり錆びたりして噛み合わせが悪くなり慢性内在性外傷(咬合、咬交異常)を引き起こすことが原因となります。

2 外来性外傷
異常咬合、過剰運動、異常習癖(頬杖を付くとか弄舌など)の色々な癖。

3 咀嚼筋の異常緊張
咀嚼筋(噛むための筋肉)が何らかの原因で緊張し間接に負担を来します。

4 その他
精神的なストレス、心因性の因子が関与することもあるとされます。
原因には上記のようなことが考えられます。

症状
主 症 状 : 顎関節雑音、開口障害、顎関節痛(運動痛、関節部圧痛)、咀嚼筋痛

自発痛は少なく、顎の運動時の顎関節部の疼痛、口が開かないなどの開口障害、 開口時の下顎の偏位などの側方運動の障害および噛むときにカクカクと音がする関節雑音(クリック音)などのほか、 咀嚼筋(咬筋、側頭筋、顎二腹筋など)の筋痛や圧痛が30〜40%にみられます。

性 差 は、3〜4 :1で女性に多く、20歳代がもっとも頻度が高いといわれています。

治療法
1 原因、誘因の除去
不良になった金属、プラスチックをとりかえる。
抜いた歯を放置せずブリッジや義歯を入れる。
顎の安静、過剰運動の抑制、異常習癖の防止。

2 薬物療法
鎮痛剤、消炎剤の投与、筋弛剤の投与
必要に応じて薬を投与する。

3 スプリント療法
バイトプレート、スプリントの装着
噛み合わせを調整するための取り外し可能な装置(マウスピースのようなもの)を入れる。

4 ステロイド剤の関節腔内注射などを行う。
関節内に直接ステロイド剤を注入する。

5 観血的療法
関節円板切除術、関節円板縫縮術
症状が重い場合、外科的に関節円板を切除する。

6理学療法
・患部のマッサージ、ストレッチ
・温熱療法(ホットパック)
・超音波
・低周波マッサージ
などの方法もあります。
これら理学療法は筋肉の伸展、血行促進を重視しています。
硬くダメージを受けた顎関節や周囲の組織の回復に効果的です。

大きく分けると上記のような治療法がありますが、当医院では1〜3までを行っています。チェック

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