虫歯・歯痛:しみる、腫れる・痛む
■しみる(水、甘い物)
神経近くまたは神経まで進行した深い虫歯に現れる症状、いわゆる歯痛です。レントゲンでそれほど深くなければ、金属を詰めたり、樹脂を詰めたりします。悪い部分(虫歯)を取って神経が露出する場合があります。そうなるとほとんどが神経を抜くことになります。
痛みを我慢していると、忘れた頃にずきずきと夜も眠れないくらいの痛みが襲ってきます。こうなると神経が菌に感染しています。すぐに神経を取ってしまわないと頬が大きく腫れてくるでしょう。歯痛が出たり、おかしいと思ったらお早めに。
■ずきずきする(眠れない、腫れてきた)
ズキズキ、ズッキンなどの症状が出ると虫歯は神経まで進行しています。もしくは、歯の中や根本、鼻の付け根が化膿しています。ひどいときには、一晩で頬(顎)が晴れ上がってきます。すぐに感染した神経を取り除かなければなりません。神経を取った歯でも根本が化膿していれば、一度穴をあけて中に溜まった膿を出す必要があります。
重度の場合は歯を抜かなければなりません。放置した場合は、歯痛、晴れを何度も繰り返し隣の歯も痛んできます。治療期間(歯を抜かない場合)も最低1ヶ月はかかると思います。長い人は2〜3ヶ月以上にもなります。
最終的に上記で抜歯も無く良好に経過した場合、金属、樹脂、セラミックなどの材料で表面を覆い終了します。
■虫歯ではないが、歯が痛い、歯が動く
虫歯でもないのに歯が痛いのは、噛みあわせに異常があるかもしれません。
例えば、過度の歯軋り、食いしばり、噛みしめです。歯に過度の力が加わると、周囲の組織が耐えられなくなり歯が浮き始めます。やがてグラグラと動き始めたり、歯茎がはれることもあります。
これら歯痛の症状が出た場合には、歯の高さを調整すると症状が治まることもあります。安易に抜かずに、抜くかどうかは担当医と相談して決めましょう。